集じんフィルターは空気中の細かいちりを取る部分、脱臭フィルターはにおいの成分を吸着する部分です。取っているものが違うため、どちらかを替えてもう一方の症状が改善するとは限りません。
「ほこりが気になる」のか「においが気になる」のかで、見るべきフィルターが変わります。
集じんフィルター
細かいちりを受け止める部分です。表面にちりがたまってくると、空気が通りにくくなり、風量が落ちたり運転音が大きくなったりします。
水洗いできないものが多いのが特徴です。水を含ませると繊維の構造が変わり、本来の働きをしなくなることがあります。表面のほこりを掃除機で軽く吸う手入れが案内されている機種もありますが、必ず取扱説明書の手順を確認してください。「洗えると思って洗ってしまった」が一番戻せない失敗です。
集じんフィルターには、表記の違いも実在します。HEPA(細かいちりを取る高性能フィルター)、ULPA(HEPAよりさらに細かいちりに対応するフィルター)、アパタイト、静電、制菌、抗ウイルスといった別があります。どの表記の機種かは、取扱説明書の別売品のページで確認できます。
脱臭フィルター
においの成分を吸着する部分です。多くは活性炭(においの成分を吸着する炭)を使っています。
こちらは水洗いできるタイプが実在します。当サイトに登録している脱臭フィルターには、洗えるタイプ、活性炭タイプ、スタミナパワーカーボンといった別があります(2026年8月時点で当サイトが確認した内容)。
洗えるタイプであれば、においが気になってきたときに、まず手入れを試せます。ただし手順(水の温度、乾かし方、乾かす時間)は機種ごとに指定があります。乾ききらないまま戻すと、かえってにおいの原因になります。
どちらが原因か見分ける
症状から当たりをつけると、次のようになります。
風量が落ちた・運転音が変わった — 集じんフィルターの目詰まりを先に疑います。あわせて背面のプレフィルター(網目状の部分)のほこりも確認してください。ここが詰まっているだけのこともあります。
においが気になる — 脱臭フィルターを疑いますが、加湿機能付きの機種では加湿フィルターや水タンク側が原因のこともあります。水を扱う部分は、においの発生源になりやすいところです。
空気清浄のランプの反応が変わった — フィルターではなく、本体のセンサー部にほこりが乗っている場合があります。センサー部の手入れも取扱説明書に手順があります。
交換の判断について
見た目の黒ずみだけでは判断が難しい部分があります。集じんフィルターは汚れが見えても風量が落ちていないことがあり、脱臭フィルターは見た目が変わらないまま吸着の働きが弱まっていることがあります。
メーカーの公式サイトを見ても、種別によっては交換の目安が見当たらないことがあります(当サイトで2026年8月に確認しています)。年数を推測でお伝えすることはできませんので、本体のお手入れランプの表示と取扱説明書の記載でご判断ください。
そして、洗えるものは先に洗ってみてください。手入れで戻るなら、買う必要はありません。